世の中ストレスが多いと言われ続けて何百年。
ちっともストレスは無くなりません。
なるなるはずがありません。
よくいわれる、
「テクノロジーが仕事の効率を上げた」
のに、なぜ人はいつまでも、というより、かつて以上に仕事に忙しくしているのはなぜなんでしょうか。
例えば、印刷デザインの仕事で言えば、切った貼ったをしていた時代からすれば、飛躍的に作業効率は上がったはずです。
でも、だいたい入稿締め切りは守られず(笑)、最後の最後までどたばたが続き、挙げ句の果てに誤字脱字というのはよくあるパターンです。
人はどちらかというとナマケモノです。
何でも後回しにしたがる性質があるように感じます。
だから、
「よく考えてから」
行動しているつもりが、何も考えないうちに締め切りは近づき、やっぱりいつもの通り大あわてで仕事をするってことがあるみたい。逆に言えば、一気にやれば、一気に終わるということか。
テクノロジーは、どう役に立っているのか?
修正にかかる手間が少なくなった分、
「もう少し悩める余裕があるでしょ?」
という、後回しを更に後回しにすることに使われることが多いです。
経験ありませんか?
僕はあります。(笑)
作業効率は上がったものの、人間の性質はそのまま
だから、結果的に仕事は速くないし、沢山の仕事をこなせるわけじゃない。
簡単に修正出来るということは、いつまでたっても踏ん切りが付かないということと同義語でもあります。
あっちを直し、こっちを直し、時にはやっぱり元に戻す。
コントロールキーと Z キーが擦り切れるはずです。(笑)
テクノロジーを自分の利益に使ったり、人の仕事を少なくするために必要な “意識” があるとしたら、それは、
前倒しで作業して
踏ん切りをつける
ということに尽きるのではないでしょうか。
時間をかければ良いものが出来ます。
急げば粗いものしかできません。
でも、だらだらやるなら一気にやったほうがいい。
一番悪いのは、締め切りに追い回されるような仕事の仕方です。
効率アップで出来た余裕は、あくまでも心の余裕に使うもので、迷いを先延ばしにするために使うのは避けた方が賢明です。
それから、是非意識したいのが、
自分ではなく、相手に余裕を持ってもらうこと。
例えば印刷なら、相手とは印刷会社。
ギリギリまで入稿を伸ばさないで、余裕を印刷会社側にあげることで、かかる費用を信じられないほどダウンしてくれるサービスが出てきました。
「明後日欲しい」
ではなくて、
「一週間後までに納品して」
という感じ。
前倒しは、いつの世にも良いことだらけみたいです。
この数年努力してるんだけど、なかなか。 (^_^;)
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