内定取り消しになった大学生の問題が話題になってます。
内定をもらって、ようやくホッとできたところへこの知らせでは、どんなに “大人” な精神の持ち主でも耐えられないでしょう。
本当に同情します。
が、一方で、会社側の立場も分かるから、複雑です。
ただ、この頃の雇用の問題、大学生がかわいそうとか、企業が無責任とか、そんな問題じゃないように感じます。
僕が感じる問題は、2点。
まずは、大学生の親が企業に噛みついている例。
子供を不憫に感じる親の気持ちは分かるけど、親の出る幕じゃない。
この親の姿に、なんとなく、
お客様的立場で物を言う
そんな意識を感じます。これから子供が働く会社に対しての不平不満ではなくて、
カスタマーサポートに苦情を申し立てているという感じ。
だから、言葉の節々に、
「なんとかせいっ!」
という雰囲気が出てくるんだと思います。どこか、上から目線で、横柄な感じ。
ある企業に勤めるということは、その企業と浮沈を共にするということです。
会社が儲からないといって、文句をいうのではなくて、会社が儲からないのは自分の責任でもあるという、運命共同体になる。そのための雇用契約であって、一方的に会社が社員を守る、社員として守られるという権利を獲得したわけではないのです。
企業は、浮くときもあれば沈むときもあります。
残念なことに、要求ばかりでは動かないことばかりです。
それから、契約社員の方々が契約を打ちきりになるという問題。
僕がアメリカにいたころ、アメリカは不景気でした。
それで、レイオフということが盛んに行われていました。
今の日本で起きていることと全く同じです。
また繰り返してしまったわけです。
人間はいつまで経っても歴史から学ばないようです。
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