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恥ずかしくなってしまう

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市川崑監督が亡くなりました。
今朝の新聞で、巨匠・黒澤明監督と市川崑監督がいかに謙虚だったのかという記事を読みました。

アカデミー賞を獲得した黒澤監督は、

「こんな賞をいただいて心配だ。私はまだ映画が全く分かっていない」

と言ったそうです。

昔、日本は謙虚であることが普通でした。日本は、といいましたが実は外国でも僕がよく聞いた言葉は、

humble  偉ぶらない

でした。アメリカ人は偉ぶるように言われるけど、それはあまり正しくない。自己PRは強力にしてくるけど、偉ぶるわけではないのです。ハンブルな人が尊敬される。

この頃の日本を見ていると、自戒の念も含めて、

「さも何事か凄いことができるかのように振る舞う」

という行動が多いです。ブログでも、掲示板でも、質問サイトでも、リアルな世界でも、

私は凄く知っている、知らないヤツはバカ。

という物の言い方を平気でする人がとても多い。
本当はそれほど自信があるわけではないから、ストレスも増えるし、不安も多くなってしまう。

そんな物知りじゃなくたっていいんです。
第一、そんな物知りになれるはずがありません。

ネットを介そうが、直接話そうが、生身の人間の心ほど分からないものはありません。

知っている、分かっている

と思っている人ほど、知らない・分かっていない人なのかもしれません。
そういえば、思い出しました。哲学者プラトンの言葉です。

「私もみなも何も知らない。その点では同じだが、私は“自分が知らないということを知っている”という点で、その自覚のない彼らより賢いのだ」

死ぬまで学ぶ姿勢と、新しいことを吸収したり挑戦したりする態度を持ち続けなければと、巨匠監督達の言葉をじっくり考えてみることにします。

僕は今までの習慣を変えたいです。
自分をもっと変えていきたいです。
今週末は、自分にとって革命的(?)ともいえる習慣の転換があるので、凄く楽しみです。
この年齢でこんな機会を与えられるなんて、幸せ以外の何ものでもありません。
何をするかは・・・ 言おうか言うまいか迷います。(笑)

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