20代前半、UNTAMEDのトップとこのブログのトップの写真を撮ってくれた友人(ハリウッド映画撮影監督C.C.ピアソン)と僕はまだ大学にいた。授業の合間に映画を作ったり、昼飯を食いに行ったり。
ある日、
「ちょっと面白いところへ行こう」
と言われ、ウエストウッドという所へ行った。そこでは、男同士で肩を組んだり、互いの尻ポケットに手を突っ込んだり、果ては道ばたでキスしてたりするわけだ。
僕は知らずについていったんだけど、そこはゲイの街だった。看板も、XXXシアターも全部ゲイ!(笑)
「おいおい、オマエ変なこと考えてるんじゃないだろうな!」
と大騒ぎする僕に、友人が言ったのは、
「ナニ取り乱してるんだよ。俺は自分のセクシュアリティーに自信があるから、他人がどうしようと関係ないよ」
といいながら、にやにやしてる。こいつが他人の思考に挑戦するときの癖だ。
なるほど。
自分の中に確固たる自信がない人は、
「ひょっとして、おれも・・・」
と、心配になるんだと言いたいわけ。つまり、周りの雰囲気でいつの間にかそっちに染まってしまう心配があるということは、潜在的な隠れた嗜好を否定できないと言うことも出来る。
その瞬間、僕は同性愛者に関してとっても安定した考えを持てるようになった。それに、同性愛者がおかしいヤツというわけではなくて、そうなんだから仕方がないという認識も得た。
ところで、なぜヤツが僕をそこへ連れていってくれたかというと、有名なコスチュームデザイナー(ゲイ)を紹介してくれるためだった。ハリウッドではゲイを避けて生きていくことは出来ないですから。
もちろん、直接的な接触は一度もありませんが、彼らの話術にはいつも魅了されます。(笑)
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