先日近所の同世代の子供を持つ家族が集まってクリスマスパーティをしました。
その時、我が家から10秒の所に住んでいるYさんから
300
という映画を薦められて、早速見てみました。
彼は超映画マニアで、高校生の頃から毎週映画館に通い、パンフレットを買い、レンタルビデオには行かないで製品をちゃんと買って見るのです。映画館通いは今でもやっているそうです。すごい。
僕も映画が好きでアメリカまで映画の勉強に行くほどのマニアですが、少し種類が違います。(笑)
僕は新しい映画にはあまり通じていなくて、この映画も全く知らなかったのですが、素晴らしい映像でした。ここまで特殊な世界観を作り出すなんて、衝撃的です。ストーリーも僕好み。
僕の映画学校の友人は、90年代の半ばに、
「CGが出てきたせいで、シネマがシネマでなくなってしまった」
と嘆いていました。彼が言いたいのは、
シネマ = 動き
という、自然界のものをなにかで動かして、それをフィルムに収めるのがシネマだということでした。
たとえば、月明かりの中、風に揺れる白いレースのカーテンの映像なんてのは、とてもシネマティックなのです。
僕は、そういう理論っぽいことが分からないから、「難しいことを知ってるんだな。すごい」と素直に思っていました。
でも、僕は90年代後半のCG映像が活発になった時期からの映像表現がとても好きです。コンピューターだろうが、なんだろうがイメージや思いを映像化する情熱に惚れます。
職人というか、アートというか、映像表現に魂が入っていれば見る人に感動を与えます。
ただ、面白いのは、役者がブルースクリーンの前で演技をする場合、周囲のセットという環境がないわけで、その世界に入るには相当の労力を必要とするだろうということ。
その環境の中で、演技にリアリティーを出そうというのは、これからの役者に求められる新しい技術です。
言ってみれば、パントマイムのような演技をしなければならないわけで、演ずるというよりは、後でCGで違和感がないように動かねばならず、部品の一部になっていってしまうという意味でもあります。
色んな業界で色んな新しい仕事の方法が出てきていますけど、良し悪しというところも確かにありますね。
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