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恋人間DV?そんな恋人捨ててしまえ!

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今朝の新聞に

「恋人間DV 内閣府調査」

に関する記事が出ていました。

自分が付き合っている男性が急に機嫌が悪くなったり、身体的暴力を受けたり、行動を制限されるという方がとても多いのだとか。
女性はというと、機嫌悪くならないように際限なく気を遣わされるらしい。

僕は、暴力と行動の束縛なんてことはしたことはありませんが、この

気を遣わせる

ということで、妻にとても迷惑をかけた期間があります。その間5年くらいでしょうか。

当時を振り返ってみると、原因が分かるような気がします。
(ここで書かれていることがDVの原因の全てと言うわけではありません。念のため)

かんたんに言えば、相手に甘えていたということです。もちろん、付き合っている者同士はある程度の甘えがお互いにあってこそ、一緒にいられるのです。

でも、甘えてはいけない部分で甘えるようになると、DVの原因が出てきます。
付き合いが長くなればなるほど、どうしても触れなければならないことが出てきます。
例えば、口では偉そうなことを言っているのに、なかなか行動に移さない男に対して、

「前に○○って言ってたこと、覚えてる?」

なんて言ってみたら、おそらく機嫌は一瞬にして最悪になります。

目すら合わせないかもしれません。
それどころか、

「なんでそんなことばっかり聞くんだ!」

と言うかもしれません。

虚勢を張ってかっこいいことを言っているのも、付き合っている最初のうちならいいのです。でも、それが1年くらいになってくると、だんだんその人間の力量は分かってきますから、一緒にいる方としては、意地悪ではなく

「どうなってるの?」

と聞きたくなります。あまりにも当然です。

言われた方はというと、自分の妄想みたいなものを一緒にいる相手に話すことで、少しでも相手の気をひきたいし、自尊心もくすぐられて癒されるわけです。

でも、相手はそれを実行する前提で聞いている。
それを実行に移すためには、妄想のままでいることは不可能です。

現実社会

という壁があって、そうかんたんには実行できない。

突然機嫌が悪くなるというのは、

せめて付き合っている相手にだけでは甘えていたい
何か、凄い可能性を持った人間だと思われていたい
癒されていたい

という願望でもあります。恥ずかしながら、僕自身が自分の人生で壁に当たったときそう感じていました。それで、当時彼女だった現妻に八つ当たりしてたんですね。

相手はこちらの行動が上手く行く、いかないによって、自分の人生も変わってくるわけです。自分に対しての愛情が本物なほど、相手が行動を起こさないことに対して心配が湧くのは当然のことです。

一方で、本当に実行する人、既に動き始めている人にもDVに繋がる心理があります。

自分が動いていること。

これは素晴らしいことです。でも、その現況が思っていた状態とずれてくるという現実があります。
そんなとき、相手は悪気も何もなく、

「どう、その後の調子」

と聞くわけです。ここで

「そんなことは心配しなくていいんだっ!」

という感じで機嫌が悪くなったとしたら、自分の力ではどうにもならない大きなストレスにぶつかっているか、自信を失っている状態です。

どんな状態でも、気が楽になる方法はただ一つです。

相手を信用して、自分の置かれている状態を相談することです。

怖じ気づいて動けないのなら、その通りを説明する。
思ったように現実が動いていないのなら、その通りを説明する。

かっこいいとか悪いとか、そんなことを言っている場合じゃないのです。

相手を本当にパートナーとして考えて付き合っているのだとしたら、早いうちに自分の問題を相手にも理解してもらって、共有すべきなんです。ポイントは二つ。

そこに本人が、自分で気がつかなければならない。
そして、自分を変える行動を起こさなければならない。

結局DVは

相手が自分のことを想ってくれている

という確固たる信頼感がないカップルの間に起きる問題だといえます。
だから、相手の言葉を、相手の立場を尊重して聞くことができなくなり、

自分に対する悪意

と受け取るようになって、防衛本能として“攻撃”が始まってしまうのでしょう。

しかも、誰もが根拠も無しに

この関係が永久に続く

という淡い幻想というか、自信のような感情も持っています。
甘えている状態はとても不安定な地盤であるにもかかわらず、強固な地盤の上に立っていると勘違いしている。もちろん、地盤とは甘えられている方(DVを受けている側)です。

ということは、その関係を長く続ければ、どちらかに負担が集中するわけです。

ストレートに言えば、この関係を続ける意味はどこにもないということです。

ただし、相手が自分の弱いところを正直に話してきたとき、それを受け入れて改善していこうという寛容さが残っているのなら、ひょっとすると最高の関係を作り上げることもできるかもしれません。

とはいえ、自分の弱点をさらけだして、自分の人間性を根本的に変えようという努力は想像以上に苦しいものです。その苦しみを自分から越えていこうという気持は、教えられるものではありません。

僕は、偶然にも心の底から自分を恥じる経験に出会って良かったです。(悩める男は、これを読んでパートナーと良い関係を築く参考にしてください「全部嘘かもしれない」

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