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相手の先入観を理解して人と話すこと

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世の中には頭の固い人がいるもので、ネットに出てくる子供の質問への答えにゲンナリすることがあります。

「そんなこともわからないのか?」
「少し頭を使ってみてください」

こんなやつらが親だったら、子供はイヤだろうなと思います。

学校で「月(お月さまの方)」について習い始めると、その自転公転に加え、地球・太陽とのかかわりを想像することはとてもむずかしいことだとわかります。

大人だって分かってない。

だから、

「月は一か月で30度、1年で360度動く」

と言われると、すごく不思議なわけです。頭のいい子供はこういう質問をして大人を困らせます、

「ちょっとまって。じゃあ、月が見えない時もあるってことだよね?」
「うぐ(ホントだ、どういうことだ???)」

実際は、毎日見えているんですが、なぜ大人は困ってしまうのか。それは、

見えてるけど夜じゃない

というところが混乱するんです。
もう一つ、子供も大人も

星(月)は夜だけ見えるもの

だと思っているし、月に関して言えばなんとなくなんですが、

毎日夜だけ見えている

しかも、

なんとなく空を見上げた時(夜8時頃)に出てる“気がする”

と思い込んでいます。
でも、違います。

月は一般的に“夜”と考えられる日没から翌日の午前4時まで出ているときもあれば、朝の6時~夕方の6時まで出ている時もあります。だから、毎晩見えてはいないけど、太陽が明るすぎて見えない時にも月は空を横切っているわけです。

“毎晩見えてはいないのに、見ているように感じている”

多くの人が持っているであろう、そのイメージの自然さと、現実との違いを理解しようとしない人がネットの質問に答えるわけです。しかも、そこまで言う必要あるか?という言い方で。

「月を毎晩見てるなんて、どうしてそんなことが言えるんですか?信じられません!」

え~、だって、月って絵本でも漫画でも夜出てるじゃん。
勘違いというより、よっぽど興味がなければ深く考えたこともない、というのが本心です。

分からなくってもいいじゃん。

人が疑問に持ったり、ちょっと知識がなかったことに

き~!

って頭かきむしってイラつく人はネットなんか見なければいい。
自分が普通に知っていることを知っていない人はバカ、そんな人は自分が一番バカなんだと思いますよ。

「きっとこんな先入観を持ってるんだろうな」

ということが先回りで分かれば、話はしやすくなると思います。

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