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やられたらやり返す

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そっぴくんが幼稚園に入ってすぐ、毎日彼を泣かす子供がいました。
妻が言うには、そっぴくんがバスに乗るとき、ずっと顔をゆがめて睨んだり、舌を出したりしていたらしい。

同じ歳です。去年だから年少さん。

たったの4歳でずいぶん歪んでたかわいそうな子です。

他の子も、先生への手紙をとられて破られたり、キーホルダーをちぎられたりと、かなりの問題児。あるときは、いきなり体の小さい子になぐりかかって、歯をぐらぐらにしてしまったこともあるらしい。

どうやってしつけられてたんだろう。

そっぴくんも時々、

「○○がこわい」

というので、幼稚園に行きたくないのか聞いてみると、

「ようちえんはたのしい」

大好きな先生がいるんです。(笑)
会えないくらいなら泣かされる方がいいくらい。
当時は、毎日お絵かきをして、ラブレター持って行ってました。
以前書いた、N先生です:http://cobeat.sakura.ne.jp/untamed/blog/archives/17

なので、ちょっと荒っぽいとはおもいつつ、やり返し方を教えました。

やられたらやり返せ。

連鎖を呼ぶだけなので悪いことなのかもしれません。
でも、僕は殴り方から突き飛ばし方まで教えました。
もちろん、ただ突き飛ばすだけではなく、相手に怪我をさせないような配慮も教えました。
怪我をさせたら良いも悪いもありませんから。

毎日夕食が終わると、僕がサンドバッグ代わりになりました。風呂に入るときには体中真っ赤です。(^_^;)

忘れてはいけないのは、相手はサンドバッグではないということです。
だから、たまに僕も反撃します。
手加減はおおいにしていますが、それでもタイミングが悪いとそっぴくん自身も痛い思いをします。

痛いとか言って泣いてるうちは駄目です。人に痛いことをするだけでなく、自分もその痛みをしっかり知らなければなりません。それが、抑止力になるんです。

そうして、泣かされたり撃退したりと一か月ほど格闘し、ついに怖いヤツを克服しました。

今は年中さんになった息子は、その子に

「あそんでほしいなら、ほかのこもいじめるな!」

と言っているらしい。それで言うことを聞くわけではありませんが。

最近は、「これあげる」とオモチャを持ってきたりするそうです。人との関わり方がとても不器用な子です。乱暴して言うことをきかせるか、それが駄目ならおもねって仲間にしてもらうか。

5歳でみんなに嫌われている子

ちょっとかわいそうな言い方ですが、今の時代、時を経るに従って良くなっていくばかりではないように感じます。

昔は年齢の序列がありました。
その中で遊んでいくウチに、上手く人間関係を築いていくことができるようになっていきました。

今は、子供の世界でもそんな序列なくなりつつあるそうです。
年上の子の求心力が無くなり、放課後に子供ばかりで遊ぶ機会が激減し、年下を指導してあげようというキモチがなくなり、自分たちの遊びやすい仲間とだけあそぶようになっていく。

大人は奇妙なものです。

口を開けば、

「時代が違う、時代が違う」

といいますが、一方で都合の良いところは昔の法則が成り立つと考えてしまうようです。

“社会”にまかせておける部分がとても少なくなっています。
子供をよく見て、ときどき軌道修正や親自身が反省をしながら進まなければなりません。

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