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こわい考え方

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5年くらい前に、IT系の社長がもてはやされたり転落したりという流行りがありました。
その頃から、どこか

おりこうさん志向

という風潮が出てきたような気がします。
経済とか、哲学とか、すっごく分かっていて

持論がある!

というのを、

自分が正しい・あなたは正しくない

というスタンスで語り、

はい、論破。

という結論をクールだと思う風潮。
論破ったって、相手が

こいつ、めんどくせ~な。
相手にするのやめよ。

って、負けたフリしてくれてるだけかもしれません。
で、なんでも計算高く話をして、すごい切れ者になったようなイメージで凝り固まってしまった人達。

昨日ラジオを聞いていて、河村市長の中国関連の発言に対してのリスナーからの投稿。
(個人的には、この件については自分が無知すぎて何のコメントをする権利もないと思ってます。判断するだけの知識がない!)

うん十万人を殺すのに
どれだけの場所が必要で
どれだけの人が必要で
( ↓ ここからが、ばか恐ろしい)

どれくらいの コスト がかかるのか知りたい。

「コスト」ってなぁ!
そういう問題かなぁ。
聞きたいことは分かります。
そりゃあ、うん(3)十万人って言ったら

東京ドームの定員が 4万5千人超 って考えたらどのくらいの人か、少しイメージできる。

だからって、コストを知りたいです、って会計士みたいな言い方って、あまりにも変。

僕の高校の頃からの親友で教師をやってるヤツがいるけど、最近の親は、

学校教育にコストの考え方を当てはめたがる

と言って嘆いてた。
なんでもコスト。
だから、自分の子供育てるのにも

コスト

親の葬式にも

コスト

なんでもコスト。

コストがみあえば

実行可能なの?

馬鹿馬鹿しい。
これはとってもこわい考え方だから、

コストの考え方が立ち入れない領域ってのがある

って知っておいたほうがいい。
気味が悪い。

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