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アメリカの横暴さ

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僕はDIVE LAを開発して、新しい種類の英語を広めたいと考えています。
それは従来の、外国人とただ笑顔で話すだけの

“滑稽なまでにステータス化した英語”

ではなく、時には議論したり、時には悩みを話しあったりという“人とのつながり”に重点を置いた、深い人間関係を築くコミュニケーション手段としての英語です。

これから先も、日本から一歩外へ出たら英語がコミュニケーションの媒体になります。TOEICのようなテスト結果重視の英語ではなくて、人と人が繋がることができる英語のことです。TOEICで高得点を取れるからと満足しているのは、自動車学校のコースしか知らないで、

「僕は運転が上手い」

と言っているようなものですから。

テスト結果なんて絵に描いた餅です。

仮に中国が力をつけたとしても、中国語がメインになることはないと僕は予想しています。

10年もしないうちに、中国は

“世界で最多数の英語を話す人を擁する国”

になると言われています。

これからは中国語!

とか言っている企業もありますが、今から中国語を勉強して誰と話すのか?
僕の口から言うのも変ですが、閉塞しきった“英語業界”で身動きできなくなって、新たな市場を開拓するための宣伝文句なのかもしれません。気をつけてください。

前置きが長くなりました。
このごろ、僕が嫌いなアメリカの一面がまたもぞもぞと動き始めたようです。

僕はAMラジオが好きで、今日も

「武田鉄矢の 今朝の三枚おろし」

を聞いていました。

今、アメリカのスーパーなどの陳列棚には、あるステッカーが貼られているそうです。

「Chinese Free」

簡単に言えば、中国製ではありませんということ。

僕がアメリカに初めて行ったのは、日本のバブルが終わりかけとはいえ、まだ日本の景気が良かった頃です。日本から品質の良いものが入ってきて、アメリカ人が日本製品ばかり買うので、やっぱり当時もステッカーが貼られました。

「Buy American」

つまり、日本製を買うな、アメリカ製品を買えということです。

アメリカは、こういうことを公然とやります。

例えば、日本でこういうことをやったら、様々な国から物言いがつくでしょう。それ以前に、日本は市場を閉ざしていると言われたらそれまでですけどね。

それで、今回の「Chinese Free」です。

中国製品の品質は僕ら日本人も以前から疑っていたところではあります。
でも、検証されていない製品も全部ひっくるめて、

「一つ駄目なら、全て駄目!」

という、一気に極端な行動に出るアメリカをどう思いますか?

虎視眈々、自国の利益を上げる機会をうかがっているようなアメリカの横暴さが、僕はとっても嫌いです。残念ながら、人種差別という面も完全に否定はできないのかもしれません。

品質の問題があったのは中国製品だけではないです。記憶に新しいのは、

BSE

アメリカの精肉工場の管理のずさんさから、日本は安全が確保できるまで輸入しないと言いました。

一方のアメリカは、管理の徹底が行き渡る前に勝手に安全宣言をして輸入再開を迫って、圧力をかけてくる。

でもその結果は、やっぱり安全は確保できていなかったわけです。
その後は、なんだかんだでうやむやになりました。

その間、日本は

肉が駄目だから、アメリカ製品全部駄目

とは絶対やりません。それが、極端で的はずれだと分かっているからです。

こういう矛盾を堂々と訴えられる日本人が増えてほしいです。
UNTAMEDが広めたいのは、そういう英語です。

決して英会話学校のチラシで、外人(特に白人で金髪でスーツ姿)と並んで意気揚々、笑顔で写真に収まっている悲しい日本人のための英語ではありません。

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