親ってのは、どうも子供に厳しくするラインを見誤ることがあるみたいです。
気付いたら四六時中厳しくしてる
僕は子供の頃、東西南北が覚えられませんでした。
食事が終わると茶碗の上に箸を十字に並べられて
北はどっち?
南はどっち?
九九が始まれば、壁に九九の表を貼り付けられて、ご飯が終わると暗唱させられました。答えられないと罵倒されるので、ご飯を食べるのも、食べ終わるのもとっても憂鬱でした。
成績も常に上位を要求されて、隙のない人間でいなきゃいけない、そんな強迫観念が苦しかったです。中学頃に成績が中の下くらいに落ちてきて、毎日が憂鬱だった覚えがあります。
そのせいか、今だから言えますけど、僕は高校生にもなって
五十音がすらすら言えない
九九が言えない
そういうもんです。(笑)
大人が教え込もうと押しつけたことって、苦手意識ばかりで、全然身につかないということがよく分かりました。
だいたい、月曜日から土曜日まで毎日習い事やってて、どうやって学校の成績を維持すればいいんだ?(笑)
今だから分かることです。
高校で赤点小僧になって、開き直ったら毎日が楽しくなりました。(笑)
ただ、赤点小僧で開き直ったとしても、勉強を放棄していただけだからダメだったんです。勉強は大切ですから、放棄しないように大人が上手くリードしてやる必要があります。
僕が息子に言ってるのは、
早いうちに悪い点を取れ
ってことです。わざと悪い点を取るのではなくて、一生懸命やったけど悪い点だった。不注意で悪い点を取っちゃった。そんな感じのことです。
子供って、潔癖性なところがあります。
だから、毎回良い点を取っている子供は、
100点が80点になるだけで、ショックを受ける
一回くらい80点取ったって平気だし、毎回だって80点ならオッケーでしょう。
でも、そういう問題ではないのです。
ずらっと100を並べたい!
ただそれだけのことなのです。
すると、80は異物です。
だからイヤ。
そうやって自分を追い込んでいくのです。
同じ形の同じ色、そういうものをコレクションしてたのに、急にメーカーが仕様変更して、色味も形も微妙に違う。
それだけで、コレクションへの興味を失ってしまう
100点の行列も同様です。
100点じゃなきゃ、コレクション、つまり勉強への興味を失うこともあるかもしれない。(笑)
だから僕は、早く悪い点をとって、100点のコレクションではなく、頑張った結果としての成果を受け止めるようになってほしいのです。
こう教えることで、子供の心が楽になるだけでなく、
テクニックで点数を上げる意味のない勉強(特に資格試験でみんながやってること)
に傾倒していくこともなくなるんじゃないか、そう思っています。
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