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不正は天下の回りモノ

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企業ぐるみの不正が発覚した後の苦々しい思い。

肉の加工で不正があったとか。

この企業の存続はあってはいけないと思います。

ただ、その企業の従業員の方々の心情を思うと苦いですね。

いくら自分の責任ではなくワンマン社長の主導だったからといって、その片棒を担いでしまった事実には変わりないわけです。喜んでやったわけではないと思いますが、その企業に勤めていたことで自動的にそうなってしまったことは不幸です。

こういう事件が起きるといつも思うこと。

ある企業が活動すると、当然利益が生まれます。従業員の方々には給料が支払われます。当然納入業者や、オフィスサプライ、宣伝広告、衛生関連での外注等々。企業の規模に関わらず、その企業の活動によってお金が様々な方向へ動きます。

経済だから当然のことです。

この企業の不正が発覚する前、この企業の活動から利益(?)を得ていたのはこの会社の従業員だけではありません。

先に行った納入業者も皆そうです。

そして、そのお金は広く社会に行き渡り、誰も意識しないうちに既に社会の血肉になっています。

人を泣かせて金を奪う詐欺や犯罪の場合でも、その犯罪者達は金をタンスにため込んで生きているわけではありません。

ギャンブルに使ったり、クルマを買ったり、時計を買ったりするんでしょうか。僕の感覚と違う人達なので、何に使うか分かりません。

問題は、そのお金を当て込んでいる商売もあり、その人達が使うお金で成り立ち、家族を養い、子供を学校へ行かせ・・・という活動を営んでいる人達がいるということ。ひどい場合は、

「出所なんてどうでもいい、誰かの財布から私の財布へ金が移動すればいいんだ」

と考えて、グレーな金でも受け取ってしまう。

数年前にあるIT企業がとても話題になりましたが、その裏に不正があったと皆で大騒ぎ。社長の派手な生活や目立ちたがりの性格を揶揄するようなテレビ局もありましたが、その会社からの広告出稿で利益を得ていた当の本人がいうと、なんかしっくり来ない。

不正で得た金はどこへ流れようが、善意の第三者には法律的な罪はない。
詐欺で得た金を派手に使った後で逮捕され、

「あの金はどこで使いましたか?」

としらべて、使った先に、

「実は、あの金は詐欺で得た金なのです。困っている人がいますから、あなたには返す義務があります」

などと言うことになったら、世界は止まる。そういう時のために賠償という仕組みがあるんだけど、全てが被害者に返っていくことはないでしょう。

結局、一番確実な不正の止め方は、それぞれの人が自分自身の所で不正を止めること。
ユートピアは絶対に実現できないことが言ってる横から確信になってしまいます。

こんな記事もあります。

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