【 ネタバレ気味 : 観る予定の人はストップ 】
自分でレンタルするなら絶対に見なかった映画を見ました。
でどころは、例の 「ひかりTV」。
最初の一作目は、単なるキワモノ映画としか見えなくて、二作目から
ん? 実は強いメッセージがある?
と思い始め、三作目で、
なるほどねぇ
と、思うようになりました。
もう一度見たいか? 全然。
だって、映像はキワモノに変わりないんだから。僕は、残虐シーン好きとか、そういう趣味はありません。
テーマは、
赦し (ゆるし)
です。考えてみれば、世界中の全ての問題は、この赦し (ゆるし) が出来ないために起きているのです。映画の中では、
自分に死の苦しみを与えた男、
自分の愛する者を殺した男が、
自分が生きるための鍵を持っている。
自分が生きるためには、
この男を赦さなければならない。
あなたは赦すことが出来ますか?
これは、究極の選択に近いですが、例えば、
34年前に犬を殺された?
見当違いの人に怒りを持ち続け、赦すという選択を持ち得なかった男もいます。
2000年も前の伝説みたいな話で、子々孫々未だに相容れない人種もいます。
自分の身を滅ぼしてでも、自分の愛する人間が傷ついてでも、自分の怨みを晴らすということは、何かの終わりをもたらすのか、新しい憎しみをもたらすのか。
そういうテーマを、キワモノ映像で問いつめてくるという映画です。
僕がそんな選択を迫られたら、赦せるだろうか、と考えると軽々しく
出来る
なんて言えません。かといって、自分の命や、自分の愛する者の命がかかっていたら、赦すフリくらいしてもいいかなと思うのですが、二重三重に仕掛けられたゲームは、
まやかし
を許しません。本当の赦しだけが、全ての問題を解決します。
世界中の全ての問題は、全ての人が、自分の中にある問題の原因を全て赦し、受けた苦しみの記憶に更に苦しみつつも生きていくことができるのなら、
解決
します。でも、現実的には、
無理です。
で、全てを許しても苦しみ、許さなくても苦しむ。
最初は、
どうせ残虐趣味の気持ち悪い映画でしょ
と思っていた作品に、じっくりと考えさせられてしまいました。
そういう映画だと思って、一度見てみてください。
映像はショッキングですが、所詮は映画です。
追記: 映画は5作出来てるようです。
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