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初めて働いた時のこと

初めて働いた頃の夢を見ました。
先日、初職場の方々と15年ぶりに一緒に食事をしたからでしょう。

僕が初めて働いたのは18歳の頃です。
それまで、アルバイトもしたことがない、というより親の方針で働きたくても働けなくて、そうしているうちに捨て犬と家で生まれた犬を7匹も世話することになり、高校生の頃は犬の世話屋でした。働いておくべきだったと今でも思います。

アメリカへ行くつもりではあったけど、その前に何か経験したいと思い、高校を卒業してからあるテレビ番組の制作会社で修行しました。

料理番組
奥様番組
バラエティー番組
情報番組

時には、

「石川、オマエ出ろ!」

と言われ、出演したことも何度もあります。
遺産相続に巻き込まれた末の息子の役とか、法律情報番組だったので問題の渦中にいる困った人の役ばかり。電車の中で、「あなた、役者さんなの?」と声をかけられたこともあります。

料理番組は調味料の分量がカメラに写りやすくするため、ちょっと“濃い”味付けのモノを作ってました。

OAでは、

「はい、オーブンに入れて30分焼いたものがこれです」

となりますが、撮影隊は待ってるわけです。30分は休憩時間のようなものなので、先輩とくだらない話して過ごし、毎度文化祭のような仕事でした。

撮影が終わったら“片付け”るわけです。つまり、食べる。これが嬉しい。
他のスタッフはとても親切で、最年少の僕に

「石川、若いからオマエ、いっぱい食えよ!」

とドッサリ皿にのせてくれるのでガツ食い。味が濃いから喉が無茶苦茶渇くけど、若いから濃い口オッケーで大喜び。

当時はバブルだったので、

「おい、石川君、今ヒマか?ちょっと付き合って」

と言われ、三脚と照明を担いで1時間半くらい撮影に付き合うと○万円もらえるという時代でした。今はそうはない。当然ですけど。

そこではフルタイムで仕事をしていたわけではなく、職場体験みたいな感じ。
そこを取り仕切っていた事務の女性がみんなに嫌われていて、長く居着く人は皆無。社長は「猫親父」と呼ばれるほど猫に散財。夜の街に猫をつれていく奇人で、結局会社の中はガタガタ。結局2か月で先輩に、

「石川、こんなとこ辞めて別の所へ行こうぜ!」

と言われ、ラッキーなことに名古屋のテレビ局の報道部で修行できることになりました。

そこで2年現場を経験してアメリカへ行ったのだけど、そこでの2年が僕にとって初めての大人の世界として強烈な印象が残っています。

先日、15年前に一緒に働いた方々と食事することができました。今も、僕が働いていた頃の人達が多数残っているそうで、近く遊びに行くことになりました。

小僧だった頃の僕をよく知っている方で、記憶がそこで止まっているはずなので、会いに行くのがとても楽しみであり、不安でもありますが、やっぱり楽しみです。

絶対昔のままに扱われるんだろうな。(笑)

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