僕にとっての育児教材があるとしたら、たった一つ。
これです。
「The Simpsons:ザ シンプソンズ」
LAに行ったとき、7シーズン分アマゾンで買いました。
大好きです。
登場人物は、
原子力について何も知らないのに、原子力発電所で働く駄目親父。
基本的に品行方正なんだけど、時に煩悩的な欲求が抑えられず失敗する母親。
心に悪魔と天使が7:3くらいで存在する目立ちたがり屋の息子。
天才児で、家族の中で最も堅実なあまり、窮屈な人生を送る妹。
まだ赤ちゃんなんだけど、既に姉以上の天才を感じさせる末娘。
こういう5人家族の話です。
家族はいがみ合いながらも心はしっかりと結ばれています。
こう書くと美しい話みたいですが、実際はブラックジョークや社会風刺に満ちているギャグアニメです。各ストーリーの出だしだけ見ていると、不愉快になる人もいるんです。でも、エンディングでは見事に収めて、カタブツも満足できる深いストーリー。
ちびまるこや、サザエさんのように、単発ギャグではなく30分でメリハリのある起承転結をもたせた高いストーリー性が魅力です。完全な大人向けの作品だからという側面もあります。
「シンプソンズの放送時間に電話をしてくるヤツほど失礼な人間はいない」
と言うほどの人気です。(笑)
この家族以外の登場人物も、全て性格的に何らかの問題を抱えています。
立派に見えて実はマザコンの学校長。
いい人に思われたいくせに、金の魅力に取り憑かれた経営者。
アル中の有名コメディアン。
イマイチアメリカ文化にとけ込めない移民のコンビニ店長。
常に他人のふんどしで相撲をとる子供。
そんな“人間の性質”みたいなものをこのアニメは浮き彫りにして、登場人物達が弱点を克服するために滑稽な努力をする姿が描かれています。
僕はブログで偉そうなことを書いていますが、誇れるような父親ではないことを自覚しています。人間だから失敗するし、弱いところも多々あります。
このアニメから見えるのは、全部自分自身の中にある弱さばかり。
笑いながらも、笑っていられない。
だから、これを見て密かに反省するんです。
日本語訳も出ていますから、機会があったら見てみてください。
アメリカ文化も関係してくるので、理解出来ない部分もあるかもしれません。
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