そっぴくんが絵を描いている所を見ると、いつも思い出すことがあります。
小学4年生の頃。
学校から、近くの神社へ写生大会に行きました。
僕は、苔むした石灯籠がかっこよくて、画板を縦にして灯籠をドアップで描き始めました。鉛筆での下書きまでは先生も、
「おっ。迫力あるな。良い感じや」
と言っていたのが、僕が色を塗り始めると態度が変わりました。
僕がやっていた方法は、緑の絵の具を山盛り、別に練り混ぜた灰色の絵の具と水を少し加えて、軽く練ったものを
塗る
というより、
貼り付ける
という方法。
見た目は、油絵です。(笑)
水彩画は、水に薄く溶いた絵の具でにじませるように塗るのは分かっていたんですが、苔むした感じを出すためにはどうしても、
絵の具を盛る
という発想の方が合っている。でも、先生にとっては、
水彩画の正しい描き方
が重要だったようなのです。
もちろん、僕は無視!(^_^)v
で、絵の具が足りなくなったので、背景だけは水彩の正しい塗り方で塗って、後日絵の具を足して完成!
絵の具が5倍必要でした。
出来た絵も重かったです。(笑)
学校の先生達には不評でしたが、僕にとっては最高の作品のうちの一つで、今でも忘れられません。むちゃくちゃ個性あったはずです。
そっぴくんがそんな絵を描いたら、学校がなんと言っても褒めまくってやります。
でも、学校というシステムの中で、僕のようなやり方をする子供達ばかりになったら機能しなくなるのも一方では避けなければならないことなのです。
だから、先生が僕を褒めて、周りが真似するという事態にならなかったのは正しい。
そして、僕が先生を無視して作品を完成させたのも正しい。
学校は個性なんて教育しなくていいんです。
出来るわけがありません。
それは、家庭の責任です。
好きなものを、好きな表現でやらせる。
そして、大切なことは、
必ず完成させること
です。
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