有名タレントが起こした不祥事と、その記者会見をネットで見ました。
ここにすごく勉強になる要素があります。
危機管理
契約解除とはいえ、自社所属の有名タレントが不祥事を起こしたとなれば、
解雇したから関係ない
というわけにはいきません。
企業にとっては、とても大きな危機です。
となると、記者会見という場で、言葉は悪いけど、さらし者にすることと、そこで一時の“恥”をかくことで、この後の大きな損害や、批難をかわそうと考えるのは当然の流れです。
でも、ただ出てきて、「すみません」では、マスコミは許してくれない。
マスコミが許さない論調を作ってしまえば、世の中も同調していってしまうので、記者会見を開いた事実だけでは、全く好感度は上がらないわけです。
非常に危うい、薄氷を踏むような賭け
企業としては、ここを落とすわけにはいかないはずです。
今回、被告である本人が出てきて記者会見をしたというので、背後に
プロの存在
が色濃く見えます。
プロ無しでは、この手際の良さはあり得ません。
世の中には、企業の良いところを広めようということで仕事をしている会社が、一方で、
企業のピンチをチャンスに演出しよう
という業務も行っています。
それが一企業を上場させてしまうほど、“儲かる”ビジネスになっています。
それが悪いというわけではなく、世の中に仕組みとして普通に存在するわけです。
保釈のタイミングも、前日の大政治ニュースの時ならもう少し楽が出来ただろうに、わざわざその日を避けたのは、「ニュース価値を希釈させようとした作戦だ」とか言われないようにするためだろうし、入れ墨を消したのも、「消さずに出るより、“消してきた”と言われる方が得」という計算があって、たった2時間で準備したのでしょう。
テレビで流される涙が、純粋な涙かどうか。
悪いことしたんだけど、記者会見でちょっと同情心が芽生えちゃったりとか
賞味期限偽ってお菓子を売ったけど、記者会見ですごく誠意を感じたとか
どんな問題コメントでつるし上げられた人でも、喉元過ぎれば熱さを忘れるのたとえの通り、元通りになるわけです。
一部分は演出だと思って間違いない。
・・・と、なんでも陰謀的に書くのは気に入らないですけど、それが現実です。
今回は、芸能ニュースを知らない僕には、結構上手く行ったんじゃないか、と感じたんですが、世の中そんなに甘くないんですね。(笑)
どうも芸能記者は許してくれなかったようです。
入れ墨が消えていた
お色直しをしていた
コメントがプロっぽい
:
など
細かいなぁ。(^_^;)
とはいえ、PR会社としては、良い仕事をしたのではないか。
このPR作戦が、吉と出るか、凶と出るかは知りませんが、
どこまで行っても、今後の本人の行動次第
今後、好奇心の強いカメラマンが張り付くから、少しでも問題行動をしたら、
これでもかっ!
ってほど叩いて、みんなで批難するのでしょう。
有名になると大変ですね。しかし、
批難される方も、する方も寂しいよねぇ。
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