ちょっと批判的な話です。
大統領選挙が終わったとき、僕の友だちが大喜びでメールを打ってきました。
「過去8年間の、アメリカの傲慢とバカさ加減にお詫びします。
ついにこの日が来ました!」
メチャクチャはしゃいで、浮かれて書いてきたのがよく分かります。(笑)
オバマ氏が大統領になって、そのリーダーシップに僕ら日本人は、
「いいなぁ?」
と羨む気持でいっぱいです。
あの大騒ぎに自分は属していないし、仮に便乗したとしても
他国の人
であることにかわりはないのです。オバマ氏は、日本にとって良いことをしてくれるわけではありません。当然ですが。手放しで喜んでいたアメリカ人も、
「世界が住みよくなる!」
なんて考えていません。あくまでも、
自分たちの生活が良くなる“かも”しれない
という希望に湧いているのです。
日本国内で、地名が同じで大喜びしていた所もあり、僕もシャレが分からない方ではありませんが、なんとなく違和感を感じてしまいます。気持だけでも景気よくしていれば、現実も変わってくるとは思うので、大騒ぎ自体は大歓迎ですけどね! (笑)
一方で、じゃあ、日本にオバマ氏みたいな人物が現れ、日本中で講演会を行い、みんなが固唾をのんでその言葉を聞き、
「コイツに決めた!コイツがリーダーだ!」
という素直さが今の日本人にあるのかどうか?
なんとなく望み薄。
やっかみが先に出てきて、みんなでよってたかって、
あいつがYESなら、
オレはNO!
と斜に構えて批判する。
または、全体を向上させる視点から見れば、どうしても必要になってくる、ある意味計算済みの損失を得意げにあげつらねて、いかに自分の方が鋭い視点を持っているかを飲み屋でぶち上げたり。結局、どうでもいいようなスキャンダルなんかを探してきて、国会で質問して、答えさせてるうちに
みんなが、本題に入る前に疲弊
で、やんなっちゃう。
な?んも動かない。
そりゃ、イヤにもなるだろうなぁ。 (__;)
それとも、外国人政治家が出てきたほうが、
「外国人なら見た目が全然違うから受け入れやすい
外国人なら成功されても、なんか許せる」
となってしまうのかも。
「こんな時代には強力なリーダーを!」
とやって、大きな戦争やってしまった過去があるからか、強いリーダーシップにアレルギーな僕ら日本人は、自分で自分の裾を踏みつけて転倒してしまう、
妙な心理状態
になってるような気がします。
日本では、「強いリーダーシップ = 戦争」 みたいな短絡思考がびっしりと脳に根を張ってるから、本当に動きが鈍い。理想の政治というのは、
僕らは、僕ら自身の責任でアンタを選んだんだから、伸び伸びやってよ ・・・ という有権者
選んでもらったんだから、自分の責任で言ったとおりにやりますよ! ・・・ という政治家
で、あとは後ろからサポートして、成果が出てくるまで我慢する。
選挙というのは、各立候補者が提案する
先行投資としての 苦しみ(我慢) と、 その後に開ける世界
を比較して、誰に託せばその後の
収穫高
が最大化できるか、という選択なんです。
だから、我慢も何もなく収穫高だけを上げたがる有権者や、我慢の部分を隠して、収穫高だけ約束する立候補者は民主主義の敵です。
将来なんて目先の一つや二つの政策や、5万や6万配って変わる物じゃないですから。
傲慢になったり、ウソでもつかない限り、政治家の個人問題を引っ張り出すのはやめて、政治やらせるべきでしょう。
利権ばかりの二世議員の集団では、これも望み薄かもしれません。
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