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家づくりの変化

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この頃、家づくりに変化が出てきています。
買う人が少なくなってきたので、少しでも価格を下げるアイデアとして、

「小さい家を作って、家族スペースだけ広く取る」

経済的に大きな家を買うことに抵抗がある消費者に向けて、買いやすい家を提案するという意味もあります。
選択肢も家についての考え方に寄るところが大きく、

安い家で、大きく作る (家族数の多い家族の場合)
良い材料で、小さく作る (家族数が少なく、高品質を求める)

価格的な比較はできません。
仮に、この二つを比較してみても、価格的には後者の方が高くなることの方が多いです。
でも、後者の今までの価格設定からすれば、比較的安い。
ローコストなのではなくて、規模が小さくなった分、額が下がるということです。

でも、金額の話がしたいわけではありません。(笑)
流行で家をつくるってことは、どんなことなのかを話したいと思います。

どんな予算で、どんな家が欲しいかと考えるとき、子供の人数が問題になってきます。それは、いつか子ども達一人一人に

個室

を、という考え方があったからです。
子供の個室の考え方もずいぶん移り変わっています。
昔は、

「いつ個室を与えるか?」

という視点でものを考えていました。
だから、業界内では

下宿間取り

と呼ばれる、二階は出来るだけ4.5?6畳の部屋に割り、全室南向き、北側廊下の家が一時期増えました。
子供の数だけ部屋がいる。
公平な広さじゃないと、ケンカになる。
北側は暗くて寒いだろう。 (実は子供部屋は北側が良いという話もありますが)

ところが、今は、

「個室を与えるべきか否か」

という視点です。
雑誌で、“東大合格者はリビングで勉強する”などと吹聴したり、個室が不良を生むかのようなイメージを植え付けたりというメーカーなどのPRもありますが、もともと日本の家には個室は少なかったし、そもそも個室を与えるほど大きな家に住むことがなかったわけですから、別に個室がなくても良いはずなんです。

だから、今の流れは個人的には正しいと思っています。

でも、経済が変わったり、消費者の好みが変わったりすれば、

「リビングで勉強」

の流れは、確実に消えていきます。
仮に、予算が大きく取れるようになれば、出来る限り大きな家を売りたくなるのが企業というものです。
つまり、リビング勉強は “この時期の流行” として、後々認識されることになると思います。

「あの頃は、大きなリビングが流行ったよね」

という感じ。

家づくりに限らず、車のスタイルなど、その時々の世相を反映しているわけです。
今、ハイブリッドとか言ってる企業も、ついこの前まで

普段は1人しか乗らない、9人乗りの車

を売りまくってたわけです。
世の中の論に惑わされることなく、自分が好きな家をつくったら良いんですよね。

経済が悪いときは、考えようによっては家は建てどき。
どこの工務店でも、VIP扱いしてくれる時期です。
値段交渉も、かなり正直に運ぶはずです。

逆に経済が上向きになってきたら、その逆が起きて、しかも悪徳業者がはびこりやすくなります。

もし今、家づくりを考えているのであれば、これだけは覚えておいた方が良いです。

契約を少しでも焦らせるようなところ、
入金を急がせるようなところ

絶対に、危ないです。
入金した途端、新聞で社名を見ることになるかもしれません。
冗談ではありません。

じっくり、ゆっくり、トコトン付き合ってくれて、皆さんのライフスタイルを反映するプランを提案してくれる工務店なら、間違いないはずです。探せばあります。 (探すのに疲れてしまうと、隙が生まれます。「まあ、ここでイイか」という投げやりになってしまうと、失敗する可能性が高いです。工務店探しもゆっくり、じっくりが基本です。疲れたら頭をリセットして、常に冷静に考える必要があります)

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