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子供のおかげで成長する親

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僕は自分自身を戒めるためにも、

しつけは親自身が変わることから始める

ことを常に意識しています。

例えば、僕自身に脂っこい物ばかりを食べる習慣があれば、一緒にいる息子は当然のように脂っこい物を食べ、それに付随する健康問題と無縁ではいられません。

僕が家でゴロゴロして漫画ばかり読んでいたら子供もゴロゴロするでしょうし、人にあいさつをしなければ子供もあいさつができる子にはなりません。

ある一定の時期まで、僕ら親の全ての行動は子供に影響を与えます。

その時期を越えると、初めて“自主性”または“自分の世界(友人関係など)”による成長が始まります。

言い方を変えれば、親の手の届かないところで自分で勝手に様々な価値観を持った人間と付き合って、良くも悪くも影響を受けるということです。

自分の世界に入っていけば子供達は勝手に育っていくのか?

事はそんなにかんたんではなさそうです。問題は

それまでにどんな習慣をつけてきたか?

によって、自分の世界から吸収していく栄養も違ってくることです。
恐ろしいのは、それまでの家庭でのしつけが

子供が持つ人間関係

にも大きな影響を与えるということです。

友だちはカタログで物を選ぶのとは違い、性格や感性で勝手にひきあうものなので、相手に対してお互いが何らかの魅力を備えていなければなりません。

つまり、子供が親と一緒にいる間に身につけた習慣と呼応しあう習慣を持った人が集まって、集団を形成していきます。そういうわけで、僕は

子供がどんな友人関係を築いていくか

というところまで、親の行動が関係していると考えています。

もちろん、偶然にも異質な子と仲良くなり、その影響で子供がどんどん良い方向・悪い方向へ変わっていくことはあります。でも、やはり類は友を呼ぶというのは、かなりの確率で正しいことのようです。

だからこそ親は、小さいうちに

こうやって生きてほしい

という生き方を体現しておかなければなりません。

それによって、親自身も大きく成長することができます。

そうでなければ、子供が思春期に入るあたりから自分の居場所は急速になくなっていきます。
その時、もしも母親が疲弊していたら?

どうしましょうか。

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