これを、この風潮の中で、こんな所で言ってしまって良いものかどうか。
と数秒悩んで、
世のご老人の皆さん、少々若者(現役世代)に道を空けてくれませんか?
と言いたい。
高齢者の皆さんは、それは頑張ってきたと思います。
それで、今、老後を送っていらっしゃる。
苦労もあったことでしょう。
でも、過去形で話されると、現役世代はとっても弱い。
これから苦労する僕らや僕の後輩や子供たちは、
おそらく今の高齢者よりずっと苦労する
のは否定できないけど、それは今のところ単なる予想と言われてしまうわけです。
「おまえらが頑張って、“俺たちみたいに”勢いのある日本を作れ」と言われるわけです。
人口は増えない
環境はとっくに破壊されてるから、“発展”は今までとは違う方向になる
買う・消費する社会は終わったから、経済は右肩上がりなんてありえない
でも、国はお金で動いているから、経済が停滞していては尻すぼみ
愚痴っていても仕方がないですけど、現実的にはそういうものです。
作れば売れる。
会社にいれば、給料が上がっていく。
そういう時代に生きてしまうと、これからの苦労の意味は分からないと思います。
先日、ある病院でご老人がたがお話ししているのを聞きました。
「わたしらは、子供は自分たちで育ててきた。だから、子育て支援とかそんなものは、ど~でもいい。
そんなことより、
老人福祉を充実
させてもらわないとねぇ!」
「そうそう」
コワイのは、この世代が投票率をがっちりと支えているのだから、
すべては思い通り
しかも、欲求はとどまるところを知らない
ということです。
民主主義なんだから仕方が無い。
投票に行かない若者が悪い。
それもそうです。
でも、身の回りをよ~く見ていると、現役世代ってご老人がたからの
協力
って、得られてるんでしょうか?
道路では、「なんか渋滞してるな~」と思えば、ご老人がゆ~~~くり走ってる。
安全運転かといえば、そうでもない。
ボコボコの車だったりするし、急に曲がったり止まったり、喫茶店の駐車場に入る前に道の真中で停車して停める場所を探していたり、信号は無視するわ、路上駐車は平気だわ、ルール完全無視で危険極まりない。
我町の町営プールは、運営費がまかなえず廃止。でも、実際は若者が使いたくても割引料金で来ているご老人が、周回コースでプカプカ浮いているから、
運動にならない・・・
ということで利用ができない。
シニア料金では、プールの運営費はまかなえません。
だから廃止。
年金は破綻しても、自分の取り分は確保する。
後続なんて関係ない。
もらえない人も関係ない。
なにしろ 「自分は頑張ってきたんだから」当然の権利である。
そういう態度なわけです。
運転がど~の、プールがど~のと愚痴っているように聞こえるかもしれません。
そんなに心の狭いことでどうする?と言われるかもしれません。
でも、運転やプールをコストという観点で見てみると、
極度なノロノロ運転 = 社会の時間の浪費 (コストアップ)
プールの割引利用・占有 = 社会のお金の浪費 (コストアップ)
こういう考え方もあります。
つまり、福祉以前に随分と色々な浪費を重ねているわけ。
これは目に見えないし、計上されることもないし、誰に支払うわけでもないけど、しっかりと消えていってしまっています。目に見えない、最悪の浪費を重ねつつ、
それで、さらなる手厚い福祉を要求する。
うむむ。
高度成長期時代とは、
未来の利益も急いでかき集めた時代
だと思います。
だから、自然は既に利用できないほどに破壊されて、これからは “再利用” です。
つまり、中古。
効率が悪い、壊れやすい。
ドボドボ海に排水してきた時代は終わったから、これからは敏感肌なみに弱くなってしまった地球の表面をケアしながら、薄氷を踏むような慎重さが要求されます。
つまり、面倒が多い。
高コスト、金がかかって動きも鈍い。
地球を、爺さん婆さんたちが前借りで使ってしまったんだから、これからは
初めからお古
ということ。
例えば、製造業だったとして中古の機械でどれほどの効率が上がるんでしょう?
パソコンに置き換えたら、Windows 98を使えと言われているようなもの。
かなり効率が悪い。
技術の進歩に目覚しいものがあったことは認めます。
でも、どんな時代でも成果ってある。
成果は、おそらくどの時代も等分に評価できるはずです。
物がない時代に作り出した高度成長期の成果。
物が溢れている現代に、創りだそうとしているサービスや満足を届ける仕組み。
どちらもスゴイ!
だから、「自分たちは頑張ってきたんだから」 と、あまり欲張らず、権利の主張ばかりせず。
今後、頑張っても今のご老人がた以上の苦労をする後の世代に、
道を空けてくれませんか?
*最後に、面倒くさいけどこういう一言を付け加えなければ。
「老人の中にも、わかってくれている人と、分かっていない人がいます。あくまでも分かっていない人達、欲張りな人達に対しての言葉です。」
ってこと。
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