先日初めてラジオで
「千の風になって」
を聴きました。
この歌はどうしてそんなに話題になっているのでしょうか?
いい声は分かるんですが、なぜか僕には共感できるものがありませんでした。
理由は、僕自身の“大切な人の死という経験が少ない”ためかもしれません。
この歌の主人公は、
自分は死んで“全て”になった、だから寂しがらなくていいよ
と呼びかけていて、それで残された人達はいつでも自分と一緒にいるんだということを歌ってるのでしょうね。
それで、心を落ち着けてほしいと。
でも、僕は大切な人にはそばにいてほしい。
今生きている人で想像するのははばかるので、動物の例で申し訳ないのですが、僕が1年半くらい前に失った愛犬には、風や星になって見ていてくれるより、ばけ犬でもいいから家の中に居てほしいと思います。どこにも行かないでほしい。
僕にとっては、風や星になったというたとえは、寂しくて、空しく感じます。
手が届かないことに対するもどかしさ、すり抜けていくような感じで、胸が苦しくなる思いです。
愛犬を失ってからも、どこにも納骨しないで遺骨をカロートペンダントに収めて常に身につけて、存在を身近に感じています。夏場はカロートペンダント(といっても愛犬が使っていたIDポッドをネックレスにしたもの)が錆びるので外していますが、いつも机の上、僕の傍らに置いてあります。
この歌、僕には共感できることがありませんでした。
大切な人の死を越えた人達には、この歌詞が響くのかなぁ。
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