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中小企業の動画がつまらない理由

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一般向けのネットの技術というのは、

動画をスムーズに、高画質で流せる

ということを目標に発展してきました。
モデム時代、ホームページの画像は、一ページあたり100kb超えたら

重い!

と言われて、誰もアクセスしてくれなくなると恐れて、画像の圧縮をあれこれ工夫しました。
JPGとGIFの特性を生かした元画像を選ぶとか、デザインを圧縮しやすいものにするとか。
映画:タイタニックが上映されていた頃は、45MBの予告編を二日がかりでダウンロードしていました。

でも、今はブロードバンドですから、画像どころか動画でもスムーズで早い。
中小企業でも動画の呼び声が高くなって、僕の制作事務所でも動画制作をしますが、巷にあふれる “動画制作します” という事務所の制作物は、

なんなんだ!この動画は??? (-.-#)

と言いたくなるようなものが多いです。
技術的にどうということを言うつもりではありません。

動画 と称して、ただのスライドショーをやっている企業

ばかりなのです。
映像の質は低くても、コンテンツとしてはYouTubeに出ている素人の方が断然面白い。(笑)

僕の所でも静止画像を使ったビデオ制作は行います。
でも、スライドショーなんて、絶対やりません。

だって、そんなモノ、動画じゃないから。

写真が右から左へ動くだけとか、カットからカットへ移るとき

ぶわっ!

とアップしてくるとか、そんなことするくらいなら、最初からスライドショーやっておけばいいんです。
単なるスライドショーを動画ファイルにしてしまえば、見たい写真を次々探していく利便性をお客様から奪って

いい気になってる

だけの、本末転倒が起きてしまいます。
制作側は、今まで紙媒体やウェブ制作だけをやっていて、動画の編集ソフトは初体験ということが多いです。

ソフトの新しい機能を使ってみて、すごい?!と喜んでいるだけ

です。
中小企業の動画がつまらない理由は、

動画 = シネマ = 動き

というのを、理解していない制作者に任せているからでしょう。
空間的な動き、つまり、前に置いた物と後ろの物の空間的な関係が変化するという、電車の窓から外を見たような、

実在感

を理解できない人が、パソコンの前で椅子に座ったまま

動き

を表現しようとしている矛盾が無くならない限り、本当の動画の楽しみはありません。
これが、単なる解説ビデオであっても同様です。
適当にスライドショーを作ってネットにアップしたって、そんなものでお客様は

おもしろい!分かりやすい!

と思わないのです。
ということは、なんの集客効果も生まないということです。
お金を払うだけ無駄です。
そんな“動画”を最初に経験してしまった経営者は、

「どうがぁ?? やってみたけど、だめだめ、あんなもの」

というイメージを持ってしまいます。
つまり、ネットが究極的にもとめてきた動画の配信の最初の一歩でつまずいてしまったということです。

映像を愛してしまった動画文化の伝道者(?)として、これは黙っていられないのです!

実は、我慢できないことがあったのです。(笑)

愛知・岐阜の方は、僕の所にご連絡いただければ、お客様が (O_O)!! となる映像を制作します。
なんだか宣伝になってしまいましたが、具体的には

>> こんな映像を作っています。 新しいウインドウが開きます <<

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