仕事についての認識がおかしい人にたまに出会います。
例えば、デザイン。
デザインというのは、何かの形を作ればよいという仕事だと思っている人がいるのです。
パンフレットやリーフレットをデザインするとか、ホームページをデザインするとか、このデザイナーの仕事は、
パンフレットとリーフレット、ホームページを作ること
ではありません。
それらのものに求められている役割が何か?そこが分かって初めて
仕事をやった
と言えるのです。
パンフレットなどに求められるのは、
新しいお客さんの創出と、購買意欲を高め実際に購入してもらうこと
です。
先日、ある打ち合わせに同席する機会があって、ほんとうに腹立たしい思いをしました。
このデザイナーは、
ただデザインした成果物を作ること
だけを仕事だと考えているのです。
だから、これで売れようが売れまいが関係ない。
自分はこれこれの時間を使うのだから、その対価をいただければそれでオッケー。
その態度が見え見え
提案することも、いかに自分が得するかという一点で、相手のビジネスについて何も真剣に考えていないのです。
会議の間が2週間ほどあっても、持ってくる資料は、
オマエ、これ昨日準備しただろう?
と言いたくなるほど、いい加減なものばかり。
ただ、お客さん側がそこに気付いておらず、僕はそれを指摘する立場にありません。
残念ながら、この制作は失敗すると思います。
見積もり金額も、僕の目には法外に高く感じました。
それで、企業の虎子の資金を無駄に消費してしまうことになります。
このご時世に、無駄に消費できる資金を持っている企業なんてありません。
もう少し、自分の仕事が何なのかを知って仕事をしないと、
そんな仕事は一生続きませんよ。
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