僕ら日本人は、色々な国のものを持ってきては、自分たちの味付けで楽しむことが出来る、珍しい人種です。
クリスマス
ハロウィーン
バレンタインディ
そういうものに加えて、
ワイン
食品
に始まり、日用品まで何もかも。
ところが、妙なことに名称を何でも外来語に変えていく癖も持ち合わせています。
例えば、
ノート
なんてのは、日本語で言えば
帳面
でしょうけど、もはや帳面なんて、会計でもやっていなければ言わないわけです。
だけど、英語以外の外国語を勉強していると、自国の名詞をかたくなに尊重していることに、ちょっと驚きます。現地に行けばどうなるか、そこまでは知りませんから、本の上の話ですけどね。
イタリア語で、
ヴィーノ
と言えば、ワインです。
赤は、ヴィーノ ロッソ。
白は、ヴィーノ ビアンコ。
ちなみに僕は生まれてこの方ワインを一滴も飲んだことがないんですが、外来語としては、ヴィーノの方が産地に近いのではないのかと思うのです。
なのに、これは英語に準じているみたい。
なぜだ。
先日、ウチに来た友人の奥さんが、
プロシュート (ハム)
チャバッテ (パンの一種でスリッパに似ていることからこう呼ぶ)
ブリオーッシュ (これもパン)
という言葉を普通に使っていたことに驚きました。
イタリア語を始めるまで、こんな言葉があることすら知らなかった僕は、
「そういうのって、どこで覚えたの?」
と聞いたところ、雑誌なんかで覚えたのだとか。
でも、プロシュートコットとか、クルードとか、ちょっと範囲が広がると、分からなくなってしまうという特徴もあります。(クルードが生で、コットは日本のハムに近い)
先日は、ネットでIT系のセミナーを受けました。
内容は、東京の某社のプレゼンテーターのデスクトップを僕のパソコンに再現する特殊なソフトを使い、音声は電話でフリーダイヤルにつないで聞くというもの。
もう、
むかつくくらい何でも横文字で
むかつくくらいIT系発音 (笑)
例えば、タスクのような3文字の言葉は、高高低の発音をするのです。
ちなみに僕はかたくなに、高低低で読みます。つまり
ITの人 タス
ク
高高低
僕 タ
スク
高低低
と言う具合。分かりますかねぇ?
高低合ってるのか、自信ないですが。(^_^;)
自分の無知をさらすことを承知で言いたいことは、
このプレゼンテーターの言いたいことが、ちっとも分からん!
かしこそうに聞こえるけど、わけ分からんのです。
なんか凄そうだけど、内容がないのです。
ついでに言うと、バカに見えるんです。
ひょっとして、彼らこそ分かってないのではないか?
だから、心が動かないんです。
日本は、海外のものを取り入れる特技もあるんですけど、それを得意になってしまうところがある。日本のものは常に低位で、外国が高位みたいな考え方。
これ、かなり嫌いです。
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