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無ければ無いで大丈夫

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僕が中学生の頃、ファミコンという得体の知れない面白そうなものが出てきました。
僕はイヤイヤ行かされていた習い事が多くて友人の家に行く機会がなかったので、そういうものがあることをかなり遅くになって知りました。

おかげで、ゲームをやると折角順番が回ってきても、一瞬で終わる。 Orz

めちゃくちゃ欲しくてねだろうと思ったけど、そんなモノが買ってもらえるはずもありません。
なので、頭をひねりました。

当時、高価なゲームでも、いい加減やり飽きると “ゴミ” 程度の値打ちしか感じなくなってしまう子供が沢山いました。そこで、僕はそれら “ゴミ” を “無料引き取り” して、転売ということを相当やりました。

その取引で財をなし(笑)、電気屋で展示しているうちに壊れてしまったファミコンを、おやじさんにお願いしてタダでもらって、修理に出し、ようやくファミコンを手に入れました。(^_^)v

期日無記入の保証書は、期限切れがあっけなくバレて使えず。 (^_^;)
今でも忘れない、修理費4500円。

中古ファミコン市場がなかった時代に、1/3の価格で獲得したことになります。

ソフトも何本か買うお金があったし、引き取りで手に入れた”転売前商品”が数十本!

で、捨てられていたカラーテレビを拾ってきて部屋に設置。
その下に、これまた拾ってきたテレビ台を置き、棚の部分に板を張り目隠しをした裏にファミコンを入れて、常に隠した状態でゲームをやっていました。

人が来たら、小さく開けておいた穴に指を突っ込んで電源を切り、コントローラーをゴミ箱に突っ込む!

こんなに苦労して手に入れたモノでも、所詮は人が飽きてしまったゲームなので、新作の話題についていけず、ファミコンにも飽きてしまい、最後は本体を1万円近くで売って店じまい。(笑)

僕は息子にはゲーム機をずっと後になるまで買うつもりはありません。

「僕だけ持ってない」

という言葉に哀れみを感じないよう、今からイメージトレーニングしています。
心を鬼にしてやらなければならないと思います。
絶対買わないというわけではありません。

息子が『自己管理が出来る』と信頼できるようになって、その上で『欲しい』というのなら、迷いなく買います。

幼稚園児にポータブルゲーム機は危険です。
幼稚園児は家に帰って遊ぶだけです。
遊ぶだけの子供に、ポータブルゲーム機を与えたら、まずはまり込みます。
小学校に行くようになると、やらなければならないことが沢山出てきます。

すると、中毒性のあるゲームで日の大半を過ごす習慣がついた子は、ゲームに使ってた時間を削るという、大人にとってでも非常に困難なことを強いられます。

ゲームではなく、工作やお絵かき、オモチャ遊びの習慣の子は比較的簡単に、宿題にかかることが出来ます。

小学校というのは、本格的に “習慣の差” が “人間性” に表れてくる時期だと思います。
中毒を克服しなければならない苦しみを、幼子に与えることは僕には出来ません。

みんなが持ってるゲームを我慢させるほうが、僕の天秤では下に下がります。

そんなもの、無ければ無いで何とかなります。
もし、昔の僕のように、自分で何かを考えて内緒、かつ正当に手に入れてきたら、多いに褒めてやりたいです。むしろ、それに期待しています。

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