価値のない人生は存在するのか?
「A life not worth telling is not worth living.」
(語る価値のない人生は、生きる価値がない)
大学時代、トム・ステンペル先生(クリック先は非アフィリエイトです)からシナリオ執筆講義を受けました。
講義中になにげなく出てきたこの言葉が、僕にとって忘れられない言葉の一つになっています。
彼が作った言葉かどうか知りませんが、
「そういうことか」
と思いました。
人に語る価値のある人生ってどんな人生なんでしょう。
最近の世の中の傾向からこの言葉を見れば、“派手でかっこよくなければ恥ずかしい”みたいに受け取られそうです。自分に自信がないひとなら、
「どうせオレなんか」
となるかも。
例えば引きこもっている人。
このままではいけないと知りつつ、どうしても外に出て行けない人がいる。
この人の人生には語る価値がないのか?
そんなことはありません。
引きこもって苦しんでいるのであれば、その苦しみを人に伝えることで共感する人がいるはずです。だとすれば、引きこもって苦しんでいる人の人生は生きる価値がある。
映画に根本的に必要なものって何か知っていますか?
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?
当たっていそうで違います。
答えは、“ケンカ ぶつかり合い” です。
シナリオ用語では、
葛藤
Conflict (コンフリクト)
と言われます。こういう言葉にすれば、げんこつのイメージがなくなります。
映画からぶつかり合いがなくなれば、全く面白くなくなります。
どんな平和主義者でも、葛藤のない映画を面白いという人はありません。
例えばコンピューター同士が情報のやりとりでケンカするシーンを映像的に表現できる監督がいれば、肉体的なぶつかり合いどころか、人間いらずで面白い映画を作ることも可能です。
僕らのような普通の人の葛藤といったら何か?
おそらく、
悩み
でしょう。
悩みというのは、それを克服しようという努力(大小にかかわらず)と常にセットです。
弱点や欠点を克服しようとする気がない人に悩みはありません。
裏返せば、悩みがないという人はいないということです。
つまり、
生きる価値のない人生を生きている人というのは基本的にはいないのです。
ただし、僕はこういう無責任に優しい言葉がきらいです。
優しい言葉には必ず注意書きが必要です。
これが注意書きです。
生きる価値のない人生はありませんが、
生きる価値のない時間はあります。
それが受動的に生きている時や、利己的な意識に支配されて行動しているときです。
そんな時、人は生きる価値を失っていくのです。
それは同時にヒトでなくなるという意味でもあります。
最近は「がんばらない生き方」を推している人も増えてきましたが、考え方の違いです。
向かっている所はきっと同じです。お互い否定しあう必要はありません。
僕の会社はUNTAMEDという名前です。
くどいようですが登録商標です。(笑)
受動的に生きないことをUNTAMEDと解釈しています。
意味はそれだけではありませんけどね。(くわしくはこちら)
すべての人が持っている生きる価値を言葉にすると、世界中で一番良い言葉がUNTAMEDだったのです。
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